花粉症
花粉症
当院には、初春が多いですがほぼ一年中『花粉症』の患者さんに来院いただきます。
花粉症の正式名称は、一過性のアレルギー性鼻炎、「季節性アレルギー性鼻炎」の一つと言われています。花粉症は、花粉をアレルギーの原因(アレルゲンといいます)とした、くしゃみ、鼻漏、鼻閉(鼻づまり)の3徴候を伴うものと言われています。
花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉やヒノキ花粉が有名ですが、実は60種類程度と非常に多いといわれています。スギ以外に多いものとしてはイネ科(初夏に多い:カモガヤなど)の花粉、キク科(よもぎなど)なども多いとされています。また、地域性もあり、スギ花粉症は全国の約4割の方が罹患しているのですが、北海道では、ほぼスギがないためスギ花粉は少なく、代わりにシラカバの花粉症が多いといわれています。最近では、この点を踏まえ、スギ花粉の少ない苗木を植えるといったこともすすめられています。
では、なぜ花粉症を発症するのかですが、花粉に暴露することでIgEというものが産生され、そこから免疫応答の過程で生じるとはわかっていますが、実はまだ詳しくはわかっていません。
ただ、花粉に暴露をされなければ、発症しないことも事実です。
治療の第一歩として、飛散が多い時期には、マスクや眼鏡をする、外から帰れば手洗いうがいをすることが大切なこともそのためです。
次にアレルギーの程度による分類をお話ししたいと思います。
現在、アレルギーの程度の重症度規定(鼻アレルギーガイドライン)というものがあり、1日に鼻をかむ(もしくはくしゃみの)回数と鼻閉の時間で規定され、一日中鼻が詰まっているか鼻をかむ、もしくは、くしゃみの回数が1日に21回以上の場合が最重症と言われ、程度によって後でお話しする治療法の選択が変わることもあります。
鼻づまりがあるが口呼吸がない。もしくは1日に鼻をかむ(もしくはくしゃみの)回数が1日に1から5回
鼻づまりが強く口呼吸がある。もしくは1日に鼻をかむ(もしくはくしゃみの)回数が1日に6から10回
鼻づまりが非常に強く口呼吸が多い。もしくは1日に鼻をかむ(もしくはくしゃみの)回数が1日に11から20回
一日中鼻が詰まっているか鼻をかむ、もしくはくしゃみの回数が1日に21回以上
最後に治療についてお話しします。
先ほどお話ししましたように、治療で一番大切なことは、なるべく花粉への暴露を減らすことです。
それでも、困難であれば、薬物治療になります。一般的に使用されるお薬として以下のようなものがあります。
一般的に私が使用するのは①②③で、改善が得られない場合には併用することも多いです。最初の段階では1)の第二世代抗ヒスタミン薬で治療することが一般的です。ただ、非常に多くの種類があり、飲み方による違い、眠気(運転の有無)などにより、当院では使い分けをしています。加えて、アレルギー性結膜炎を合併している場合には、抗ヒスタミン薬の点眼薬を処方することもあります。
また、最近では、アレルゲン免疫療法という、病因であるアレルギー物質をすこしずつとうよしていくことで免疫をつけるという治療法もあります。この治療は、非常にまれ(1億回に1度程度)ですが、アナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、当院ではまだ体制が整っておらずできておりません。
最重症の場合には、血管収縮薬と第二世代抗ヒスタミン薬と血管収縮薬の合剤(®ディレグラ)というお薬(第二世代の抗ヒスタミン薬と塩酸プソイドエフェドリン)を用いて、鼻水を抑えつつ、鼻の粘膜の腫れを抑えることで鼻づまりを改善させるというお薬を使ったり、ステロイドを短期間使用したりすることもあります。
以上簡単ですが、花粉症についてお話ししました。
もし、花粉症の季節でお悩みな方がいらっしゃいましたら、一度当院で、ご相談ください。
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