持続する咳(遷延性、慢性咳嗽:咳喘息など)
持続する咳(遷延性、慢性咳嗽:咳喘息など)
当院に、<風邪ひいてから風邪は治ったけど咳だけ残っているので、みてもらいにきました>という主訴の方を、私が開院してから、ほぼ毎日のようにこういった症状の方を診察しています。そのため、一度咳についてお話ししたいと思います。
咳は、持続する期間で
に分類されます。
急性咳嗽は、皆さんが想像されるように、一般的感染症が多く、慢性化するにつれて感染症以外の要素(ぜんそく、COPD、気管支拡張症など)が多くなってきます。
今回は、COPD等については他の診療案内に記載しておりますので、当院に多く来院いただく②の遷延性咳嗽についてお話ししたいと思います。
遷延性咳嗽の原因は、非常に多くあり、鑑別がかなり難しいことも多いです。
(喀痰が多い場合などは、④の慢性副鼻腔炎や気管支拡張症の可能性もあり、当院では十分な対応ができないため、他院紹介する場合もあります。)
当院では、日本呼吸器学会の咳嗽・喀痰の診療ガイドラインに準拠した診断治療を行っており、まず問診や身体診察を行い、感染の要素が強いと思われる場合には、胸部レントゲン(稀ですが、結核や肺がんを発見したこともあります)や血液検査を行います。その後、病歴と検査データに基づき、まず上記の①-③、⑤の4つを鑑別して治療しています。
当院で多いものは咳喘息になりますので咳喘息についてお話ししたいと思います。
咳喘息の特徴的な症状としては、咳は夜間にひどくなり日中は改善するというものです。(これは、喘息でも同様の症状になります。)
1.喘鳴を伴わない咳嗽が8週間以上(3週間以上で疑いますが診断確定しません)持続 聴診上もwheezes(呼吸音の異常)を認めない
2.気管支拡張薬(β2刺激薬など)が有効
とされています。ぜんそくとは違い呼吸音の異常はありません。
治療としては、程度によりますがステロイドやβ刺激薬の吸入が一般的とされています。また、必要に応じて抗ロイコトリエン薬を使用することもあります。治療に難渋することもありますし、逆に早期改善する場合もありますが、その際に治療をいつまで続けるかについてはまだわかっていません。
他に鑑別される、②アトピー咳嗽/喉頭アレルギーが疑われる場合には抗ヒスタミン剤の投与、⑤の感染後咳嗽は、鎮咳薬などの対症療法を行い、それぞれ2週間後に効果をみます。
もし咳が持続して、倦怠感が強い場合には、一度当院にお気軽にご相談ください。
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