心不全|木津川市木津駅の内科・循環器内科|つつみクリニック

〒619-0214京都府木津川市木津池田20-8

0774-72-0223

WEB予約

心不全

心不全|木津川市木津駅の内科・循環器内科|つつみクリニック

心不全について

皆さん心不全と言えば、<息がぜえぜえする>といった症状で、有名人も多く罹患しなくなっていることから不治の病であるとのイメージをお持ちではないでしょうか?確かに現在日本では、200万人以上の心不全患者さんがいて、当院にも多くの方が通院されております。しかし、心不全の概念や治療法も開発されてきており、治療の選択肢が増え、進行をおさえることができるようになってきております。ここでは、心不全について、少しお話ししていきたいと思います。

まず心不全とは、まずなんぞやということについて、お話ししていこうと思います。実は心不全という概念の歴史は古く、実はエジプト文明のころからあったといわれています。というのも、水腫という表現(今でも肺が水浸しになった状態を肺水腫と言います)があり、体の中に体液がたまった状態と考えられていたそうです。そして1000年以上前のローマ時代には、今では使用されることも少なくなりましたが、ジギタリスというお薬が存在したともいわれ、非常にその治療の歴史も古いとされています。その歴史もある心不全ですが、きちんとした定義は、日本循環器学会の定義では、<心臓の構造・機能的な異常により、うっ血や心内圧上昇、およびあるいは心拍出量低下や組織低灌流をきたし、呼吸困難・浮腫・倦怠感などの症状や運動耐容能の低下を呈する症候群>とされています。つまり心臓の動き(収縮や拡張)や心臓の弁などに異常(弁膜症の診療案内をご参照いただければと思います)があり、そのせいで心臓のポンプから十分に血液を送り出せなくなったせいで、呼吸困難やむくみなどをきたした状態のことを言います。

今回は、心臓の動きが悪くなることが原因でおこる心不全についてお話ししていきたいと思います。私が医学生や医者になりたてで心不全の勉強をはじめた(2000年ころ)頃は、心不全といえば、心臓が収縮する力が落ちているせいで心不全(HFrEF:Heart Failure with reduced Ejection Fractionといいます)をきたす方がほとんどといってもよい状態でした。しかし、最近の心不全は収縮力ではなく心臓が拡張する力が落ちているせいで心不全(HFpEF:Heart Failure with preserved Ejection Fractionといいます)になる方のほうが多くなってきています。実は、これが、心不全治療を悩ませる原因でした。というのも、収縮機能が落ちた心不全の治療薬はあったのですが、拡張機能の落ちた心不全の治療薬はなかった(正確に言うと見つからなかった)のです。

しかし、最近になり糖尿病薬であるSGLT2阻害剤というお薬に効果があるとわかってきました。このお薬は、当初から尿に糖を捨てるというお薬であるため、糖尿病をよくすることはもちろん、利尿作用や貧血改善作用等もあることがわかっていました。その後数々の研究や検討され、有用性が示されました。その結果、現在では、®ジャディアンスというお薬や®フォシーガというお薬が糖尿病薬としても心不全薬としても使用できるようになっています。

また、心不全全体の治療薬として、SGLT2阻害剤に加えて、ARNIと呼ばれる(®エンレスト)お薬やMRA(®セララ、®ミネブロなど)なども登場し、これに従来の心不全薬であるβ遮断薬を加えてFANTASTIC4と呼ばれるようになっています。ただし、これらのお薬には、副作用(腎機能低下や、血液中のカリウム上昇、ややもすると心不全を逆に悪化させること)もあり、採血やレントゲン、心電図等をみながら、注意深くお薬の調整をする必要があります。

そのため、息切れがしたり、足がむくむ、急激に食べ過ぎたわけでもないのに体重が増えたといったような症状があり、心不全が気になるという方がいらっしゃいましたら当院で一度ご相談ください。

TOP