心臓弁膜症(心雑音)
心臓弁膜症(心雑音)
心臓には、4つの弁があると、皆さんお聞きになったことがあるでしょうか?実は、この4つの弁がうまく開閉することで、心臓の血液が送り出すことができています。この弁が悪くなると心臓弁膜症という病気になります。一般的に、心臓弁膜症は、検診で心雑音と言われ心臓超音波検査で精査(図1)し指摘されることや、心不全を発症し、原因精査をして見つかるということもよくあります。
心臓の弁は(図2)のように、
4つがあり、①と②、③と④が交互に開いたり閉じたりすることで血液を心臓から送り出しています。
心臓弁膜症ですが、ざっくり大きく分けると、閉鎖不全と狭窄症に分かれます。
閉鎖不全とは、弁がうまく閉じないため、血液が逆流してしまう状態
狭窄症とは、弁が硬くなってしまい開くことができなくなった状態のことを言います。
そのため弁膜症は、弁の名前と、狭窄症あるいは閉鎖不全症の組み合わせの病名(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全、肺動脈弁狭窄症、肺動脈弁閉鎖不全、三尖弁狭窄症、三尖弁閉鎖不全)の8つがあります
臨床的には、大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症が問題となることが多いため、その二つについてお話していきたいと思います。
大動脈弁狭窄症は、大動脈弁が硬くなって、開かなくなった状態のことをいいます。一般的に大動脈弁は、きちんと開くと4cm2程度は開くのですが、1cm2未満になると重症大動脈弁狭窄症と呼ばれます。この状態で放置すると、胸が苦しくなったり、心不全になったり、失神したり、ややもすると突然死を引き起こすことさえあります。この病気は、年齢とともに頻度が増えていくため、現在日本では、たくさんの患者さんがいらっしゃいます。治療に関しては、内科的に血圧を下げたりすることで、進行をゆっくりにします。しかし胸痛等の症状が出た場合には、手術が必要となります。従来開胸で行われていたのですが、最近では、カテーテル治療といって、胸を切らなくてもすむ方法も一般的になってきています。
次に僧帽弁閉鎖不全について、お話ししていきます。この病気は、僧帽弁がうまく閉じなくなることで起きる状態で、一般的に僧帽弁を支える組織が傷んだり、僧帽弁がついている左心房が拡大することで弁が閉じなくなることで起きます。こちらも、年齢とともに頻度が増えます。一般的には、ある程度進行(心不全や心房細動の併発など)した場合、開胸手術となりますが、程度や弁の傷み方によっては、マイトラクリップ手術という、カテーテル治療で改善を図ることができこともあります。
これら二つの弁膜症ですが、実は手術を行うタイミングが大切で、早すぎても遅すぎても駄目といわれています。早すぎると、手術のリスクが現状より勝ってしまうことになりますし、当然遅すぎても駄目です。そのため、きちんと定期通院を行い、心臓超音波検査などで経過をみていく必要があります。
心雑音を指摘された方、弁膜症かもと言われたという方は、お気軽に一度当院にご相談ください。


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