各種検査
各種検査
心電図検査は、診察や健康診断などと頻度が高い一般的な検査です。心電図は不整脈や心筋梗塞等の病気を発見するためにとても有用な検査ですが、心電図検査だけでは見つけることが難しい心臓病もありますので、心エコー検査等と併用することで精度が上がります。不整脈の精査のときは、受診していただいているときに出ていなければわからないため、ホルター(24時間)心電図を装着して精査を行います。
ABI(ankle brachial pressure index;上肢下肢血圧比)検査は、上腕動脈の血圧に対する足関節レベルの血圧の比を意味する指標です。この検査は、両手足の血圧を同時に測る検査です。この検査では、以下のような情報が得ることができます。血圧値を診察に使用することは勿論、上肢および下肢動脈の動脈硬化の程度が分かります。上肢では、上肢の左右差が15mmHgあれば、低い方の上肢動脈に高度の狭窄が疑われます。下肢では、腕の血圧よりも低けれ(ABI比1未満)ば、下肢動脈狭窄の可能性があります。これらの場合には、超音波検査でさらに精査していくことになります。
呼吸機能検査は、スパイログラフィーといわれます。息を吸ったり吐いたりすることで、肺から空気をうまくはけなくなる病気(COPDなど)や肺がかたくなり広がらなくなる病気(間質性肺炎等)の診断を行うことができます。息が切れる等の症状がある場合には、一度受けてみることをお勧めします。
簡易ポリソムノグラフィは、睡眠時無呼吸が無いかどうかを調べる検査です。ご自宅でできる検査です。就寝するときに機器を装着し、心拍数や酸素飽和度、いびきの程度を評価します。睡眠時無呼吸が軽度であれば、体位指導をしたり、もし重度であれば、CPAP(持続的陽圧呼吸療法)と呼ばれるものを装着する治療を行います。
胸部や腹部に放射線を照射して、身体の中にある臓器に異常がないかを調べる検査です。
肺に肺炎などの異常な影がないか、心臓の形に異常がないか、お腹の中のガスがたくさんないかなど、診察では分からないところを検査します。
お身体に微量ではありますが放射線を照射するため、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は、事前にお申し付けください。
エコー検査は、X線やCTなどと違い、被爆もなく安全な検査です。短時間で非常に多くの情報をリアルタイムに得ることができるので、有効な検査です。
心臓の動きや弁の状態などを調べる検査です。この検査を行うことで、心筋梗塞や心臓の筋肉の病気である心筋症、心不全状態にあるかなど、多くのことがわかります。
腹部臓器の状態を調べる検査です。胃や腸、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、大血管の様子を観察することができます。
頸の動脈の動脈硬化を調べる検査です。頸動脈についたプラークが強ければ、脳梗塞の予防になるお薬を投薬したりします。また一般的な動脈硬化と相関するため、頸動脈の動脈硬化が強い方は心臓の血管や動き等もあわせて注意することが必要です。
下肢動脈の動脈硬化状態を調べる検査です。もし下肢動脈にプラークがあり、血流障害がある場合には、投薬治療を行います。進行している場合には、下肢動脈カテーテル治療目的で紹介が必要となることもあります。
甲状腺内の腫瘍や血流、腫脹がないかをみる検査です。
HbA1c:ここ3ヶ月以内の血糖値状態と相関する検査です。6.5%以上になると糖尿病の可能性が強く疑われます。また糖尿病の患者様では、7%を目標とすることが多いです。
血算:血液中の赤血球や白血球の数を観ます。貧血や感染症を疑うときに検査します
CRP:感染症などにより炎症が起きていないかをみます。
基本翌日に検査結果が出るものが多いのですが、検査によっては数日かかるものもあります。
予定検査の場合、可能でしたら診察数日前に、採血のため受診いただければスムーズな診察につながりますので、非常にありがたく思います。
当院では、患者様の運動や食事療法のモチベーションを上げるために、体成分分析装置であるIn-Bodyを導入しました。これにより、当院に糖尿病や心不全で通院していただいている患者様の体脂肪や筋肉量をみることができます。この結果を用いて、運動食事の事細かな指導ができますし、何より運動等の効果を患者様自身に実感してもらうことができます。
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